Western foodservice & Hospitality Expo 2009 海外展示会レポート

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日本食材・日本酒のアメリカ進出
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Western Foodservice & Hospitality Expo 2009
2009/8/30-9/1 San Diego Convention Center(San Diego)

ウエスタン・フードサービス&ホスピタリティ・エキスポ 2009ウエスタン・フードサービス&ホスピタリティ・エキスポ 2009が、8月30〜9月1日、サンディエゴ・コンベンションセンターで開催された。レストランやホテルなど、飲食&ホスピタリティ・ビジネスに関わるプロフェッショナルたちを対象にしたトレードショウである。スポンサーは、カリフォルニアレストラン協会(California Restaurant Association)。100年以上の歴史を持つ団体で、州内22,000以上のフードサービス団体・企業が加盟している。

今年の出展社数は主催者側のリリースでは約500社ということだが、出展社リストを数えてみると400社に満たない。昨年が約650社というから、約半数に減っているわけだ。期間中に開催されるセミナーおよびシンポジウムは30ほどで、これも昨年に比較して減少。

会場が昨年のロサンゼルスコンベンションセンターから会場が小振りなサンディエゴに移ったことと、メキシカンフードのExpo Comido LatinaとAll Asia Foodと同時開催になったために、ガラガラという印象はなかった。出展社のブースは、どこも経費を抑えて装飾が地味。

全体概要

毎年、トランス・ファットゼロ、ヘルシー、ナチュラル、オーガニック、ローカロリー、グリーンなど出展企業のテーマ傾向が見えたのだが、今年はaffordable(お手頃価格)の文字を数カ所で見かけた以外、共通しているテーマがみつからない。

セミナーを見てみると
・ファインダイニングを存続させ利益を確保するにはどうするか
・不況の中でキャッシュフローを増やす財務戦略
・雇用法律のトレンド-リスクを避けて、あなた自身を守る
・emailマーケティング:あなた自身のemailクラブを作る
・ソーシャルメディアをレストランビジネスにどのように有効活用するか
・経済のアップダウンをメリットに使う
などで、強いて言えば今年のトレンドは、「生き残り」かもしれない。

一時期ブームだったグリーンティーは、見あたらず、グルメコーヒーは減っているものの強い。

◎日本企業

日本企業としては、この展示会の常連、スシ製造機器のオーテック(Autec)、象印(Zojirushi)、マルコメ味噌(Marukome USA)、が出展していた。

どこも、新商品はなく、これまでの商品の拡販をはかっていた。そんな中で目立っていたのが、築地エクスプレスを売り出しているトゥルーワールド(True World Foods,LLC)。築地から直送される鮮魚は、時差もあるため同日にロサンゼルスへ到着するという。人気は、マグロ、ハマチ、キンメ、タイなど。後日Sushiシェフに話を聞いたところ、新しい魚が比較的手頃な値段ではいるので、ここのサービスを使っている店は多いという。1975年にニューヨークで創業。現在は、アメリカ国内に22カ所、カナダ、日本、韓国、スペイン、英国に拠点を持つ。資料によるとアメリカ全土8000軒以上のレストランを顧客に持つ。

先日取材したカリフォルニア・ギフト・ショウが、買収されたことを書いたが、これは各業界で起こっている。レストランでは、家族経営で運営していた日本人の寿司店などが、資本力のあるアメリカ人たちに買収されているという。一時期の韓国人たちによる日本食レストラン買収は、一段落した模様。合理的な資本家たちはSushiマシンの導入に抵抗感はなく、これによりSushiの機械化が推進されそうだ。また、オーナーシェフの有名店は良いものの、大手でも日本から資本を投資し、シェフを雇っているところなども苦戦しているという。おそらく、サラリーマン的な責任者では、この景気の波を乗り切ることは難しいのだろう。

会場を回っていると、ワインのディストリビュータのブースに、日本酒のコーナーができていた。日本酒は、この不景気と円高で苦戦を強いられているところが多い。おそらくこの業界も、ここ数年で再編成されることになるだろう。必要になるのは、資本力と行動力と判断力。どれが欠けても、アメリカのメインストリームでの成功は厳しそうだ。

さて、会場がコンパクトにまとめられたために、かえって展示会内のイベントに足を運びやすくなっていた。オープンキッチンでは、レシピや技術を実演公開している。景気を嘆いていても何も解決しない。業界全体でサービスや技術をアップして、力を合わせてこの景気を乗り切ろう。イベントからはそんな熱気が伝わってきた。

この経済状態はしばらく続きそうだが、こんな状況だからこそ、技術を磨いて新しいことにチャレンジする人も多いのだろう。新しい流れは、こんな中から出てくるのかもしれない。

象印
築地直送の鮮魚他、和牛も人気のトゥルーワールド(True World Foods,LLC) Zojirushi(象印)が、業務用コーヒーディスペンサーをメインに出展。
マルコメ
寿司マシンのAUTEC。この企業の寿司デモンストレーションは、人気だ。 マルコメ味噌(Marukome USA)は、みそ汁マシーンと味噌ドレッシングを展示
ワインのディストリビュータのブースに、日本酒が。試飲を希望する人が途切れない。 自社の窯で焼いているというKOYO。店のロゴ入りの湯のみが人気だという。
キッチンステージでは、シェフたちによるセミナーが開催されている。 コンテストに出品されていた懐石料理を取り入れたウエスタンフードの5コース。

来年は、会場をロサンゼルスに戻しての開催となる。

2010年8月14日-16日 Los Angeles Convention Cente
Western foodservice & Hospitality Expo
California Restaurant Association

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