Natural Products Expo West / Supply Expo 2010 海外展示会レポート

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日本食材・日本酒のアメリカ進出
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Natural Products Expo West / Supply Expo 2010(ナチュラル・プロダクツ・エキスポ・ウエスト/サプライ・エキスポ2010) 2010年3月12日〜14日 Anaheim Convention Center(アナハイム・コンベンションセンター)

世界最大級のナチュラル、オーガニック、ヘルシープロダクトのエキスポ、ナチュラル・プロダクツ・エキスポが3月12日〜14日にアナハイム・コンベンションセンターにて開催された。

今年の出展社数は1700社以上で来場者数は5万6000名。最近の展示会が、縮小したり、他の展示会と合同開催にして、どうにか体裁を整えている中で、出展社数は昨年比で微増。来場者数は2400名増加している。

日系企業インタビューから

House Foods America
「So-Yah!」という新しいブランドが誕生。これは、「豆腐しらたき」にソースを付け、電子レンジで温めればすぐに食べられるレトルト食品である。レトルトなので冷凍の必要もなく、スーパーの豆腐の横の棚に並べることを想定しているという。豆腐しらたきは、www.hungry-girl.comで紹介されて以来、ダイエット用として人気となっており、それを調理せずに食べられるようにソースを加えレトルト食品にしたもの。1パック10ozで200カロリー以下。味は、カレー味が2種類(クリーミーココナッツカレーとレッドビンダロカレー)。ベジタリアン仕様で、No MSG(合成調味料無添加)。「So-Yah!」のネーミングは、「Soy」のイメージがもう古いので、新しいイメージのブランドにする目的だそうだ。5月からはRalphs(ラルフス)、 Whole Foods Market (ホールフーズマーケット)で店頭販売の予定。今後、フレーバーも増える。

Yakult USA
ヤクルトは順調にアメリカ市場でのシェアを伸ばしており、2012年には米国内に初の工場を稼働させる計画を発表している。これまでメキシコの工場から商品が配送されていたが、アメリカ国内生産が始まることから、出荷数の伸びは加速すると予想される。アメリカ市場では、メイドイン・メキシコよりメイドイン・USAのほうがやはり受け入れられやすいそうだ。西海岸のクローガー、セイフウェイ、スーパーバリュー、ウオールマートには既に商品が入っており、コロラドのウオールマート・スーパーセンターに商品が入ることからコロラドにもすでに拠点を設立。コロラド州とニューメキシコ州のウオールマート、セイフウェイ、アルバートソンズ、キングスプーン、シティーマート、スミス(クローガー)で販売を開始している。
2007年9月に西海岸からスタートしたヤクルトだが、アリゾナ州、ネバダ州、テキサス州と販売地域を拡大し、現在1日約10万本を6州で販売している(世界的には1日2800万本を販売)。3年前にはあまり知られていなかった「プロバイオティクス」という言葉も、あちこちで見かけるようになり、乳酸菌はサプリメント業界でも注目されているという。
ヘルスケアの専門家向けWebサイト、およびヒスパニック向けにスペイン語のWebサイトを開設している。

Marukome USA
マルコメでは3年前にアメリカ工場を稼働。生産量は毎年150%の伸びだという。そのほとんどが業務用だが、一般消費者向けにインスタント味噌汁、味噌焼きのもと、味噌ドレッシングなどを発売。啓蒙として味噌を使った日本食のレシピなどを公開している。

SB(JFC International Inc.)
このエキスポに合わせて、No MSG(人工調味料無添加)のレトルトカレーを出品していたが、これは非常にニッチな市場だそうだ。低価格でおいしさを追求するとMSGは外せないとのこと。No MSGは言われてはいるものの、まだ気にしないアメリカ人の方が多数だそうだ。マンガで日本の食文化が若い層に広がっており、お好み焼き、たこ焼き、カレー、ラーメンは浸透してきている。これも西海岸と東海岸だけではなく、内陸部にまで浸透してきているという。カレーライスは、粘度の強い日本の米と日本風のカレーという、まったく日本と同じスタイルのカレーライスが受け入れられているとのこと。

Kikkoman USA
日本食材のブランドでアメリカ人たちに一番よく知られているのが、キッコーマンである。2番手に大きく水を空けて、ダントツトップの地位を占めている。そのキッコーマン醤油は既に全米に行き渡っており、現在は低価格の中国メーカー、韓国メーカーの醤油に追われる立場にあるという。キッコーマンでは実はパン粉の売り上げが高いそうで、昨年には酢も販売開始。中華系のソースシリーズもあるなど、「アメリカならでは」の展開をしている。目指すはアジア系ソース(西はインドまで)のブランドだそうだ。

ITO-EN
緑茶の市場は一部で頭打ちとの話も聞いたが、順調に伸びているそうだ。今回は、サプリメント色が強い"shot"が発売されている(統合医学を推進するDR. ANDREW WEIL推薦)。また、これまでペットボトル茶をメインに展開していたが、顧客のニーズに応じて抹茶を発売。商品ラインをペットボトルから高級抹茶まで広げている。

今回もJETROのジャパンブースと大阪府のブースに、日本からの中小企業および自治体が出展していた。秋田県のように毎年の常連になっているところもある。出展企業も、味噌、醤油、柚、ラムネ飲料といろいろあった。帝国データバンクのレポートによると、調味料は海外での認知度が広がったものの、成長力が鈍化しているという。この景気の影響で消費者は外食から内食に変化してきているのが追い風といわれているが、家で調理をしない人が多いアメリカでは、日本市場とはまた別の発想が必要だろう。

香港の会社が豆腐を原料としたNASOYAというブランドを展開していた。
VitasoyUSA
日系企業のハウスや森乳豆腐より商品数が多く、マヨネーズを出すなど豆腐に対する固定観念が薄い分、自在な展開をしてくる様な気がする。

もうひとつ、おしゃれな昆布茶を見つけた。
オーガニックドリンクを発売しているHonest Tea,Inc のHONEST KOMBUCHA 。味はベリー・ハイビスカス、レモン・ジンジャー、ピーチマンゴーの3種類。ここでも、固定観念にとらわれていない分、自由な発想での日本食材の商品化が進んでいる気がする。

日本企業があまりのんびりしていると、美味しいところは他国の企業に持って行かれてしまうかもしれない。

2011年は、同じくアナハイム・コンベンションセンターで3月10日-13日(展示会は11日から)開催される。その半年前10月13日-16日には、東海岸のNatural Products Expo East が、ボストンで開催される。

Huse Yakult
ハウスの新ブランド。ダイエット市場で人気の豆腐白滝をレトルト食品に ヤクルトは、アメリカの市場を確実に獲得中。2012年には米国工場が稼働
marukome SB
毎年向上の製産を増やしているマルコメ味噌 日本のカレーは、アメリカでも人気に(ヱスビー)
kikkoman ITO_EN
キッコーマンは、しょう油メーカーからアジアのソースメーカーへ 伊藤園は、ペットボトルから抹茶までと商品ラインを拡大している
グリーン 秋田県
大阪府は中小企業支援で企業を束ねて出展 ジェトロブースの秋田県。すっかり常連になっている
NASOYA Honest Tea
香港の豆腐プロダクト企業NASOYA 昆布茶もすっかり様変わり。HONEST KOMBUCHA

>>ナチュラル・プロダクツ・エキスポ2010 その1

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