南加日系レストラン協会主催の日本食フェスティバル アメリカ・コンベンション・レポート

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日本食材・日本酒のアメリカ進出
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第10回日本食フェスティバル
10th Japanese Food Festival 2009/11/15 (Kyoto Grand Hotel and Gardens)

日本食フェスティバル2009年11月15日に、南加日系レストラン協会主催の日本食フェスティバルが開催された。会場はロサンゼルスのリトルトーキョーにあるキョウト・グランドホテル&ガーデン(昔のニューオータニホテル)。こちらは、一般向けの日本食プロモーションである。今回で10回目になる。入場料が前売りで1人50ドルという価格にもかかわらず、チケットは完売。オープン前から会場のホテル入り口には長蛇の列ができていた。会場に入ると周囲から聞こえてくるのは、英語とスペイン語と韓国語ばかり。おそらく日本人は2割ぐらいだろう。白人層が多い。主催者によると、日本人以外にプロモートする目的から、英語媒体でしか告知しなかったという。

来場者の目的は、人気の寿司をはじめとした日本食が食べ放題ということと、日本酒・焼酎も好きなだけテイスティングできることだ。アメリカのレストランで、食べ放題はあってもアルコール類が飲み放題は、まずお目にかかることがない。その上お土産も付くし、面白そうなイベントもあるということで、家族4人で来ても1人50ドルは決して高い金額ではないようだ。

一番の人気は、やはり寿司である。オープンと同時に会場に足を踏み入れた人々が真っ先に列を作ったのが、にぎり寿司のコーナー。有名寿司レストランから集まった職人たちが総出で握る寿司が、片端から来場者の胃袋に収まっていく。レストラン協会の会長が挨拶しながら笑っていたが、舞台上のことなど誰も意に介さない。にぎり寿司の後は、寿司マシンで握った巻物へ行き、蕎麦を試食し、カレーライスもあるし、牛丼もあるし、デザートの餅アイスもある。一通り回ったところで、隣の日本酒と焼酎のコーナーにも顔を出さなくてはならない。上階には、ラーメンと焼きそばと焼き鳥と天ぷらがあるらしい・・・。と大忙しである。

アメリカで寿司・・・というのに驚かれる方がいるが、実はアメリカの寿司ネタはかなり美味しい。築地から直送されているものも多い上、雲丹はカリフォルニア沿岸が産地だし、このあたりでマグロを一本釣りした話も聞く。とにかく、今では食材に国境はないようだ。私などは、日本にいるときよりもアメリカに来てからの方が寿司を食べる機会が多い。

そうこうしているうちに、目玉イベント、マグロの解体ショーが始まる。今回のマグロは、200パウンド(約90キロ)のブルーフィン。解体するのが日本人でないところも、寿司の国際性を物語っているようだ。見事な手さばきで瞬く間に解体されたマグロは、来場者の飽くなき胃袋へと収まっていった。「アメリカ人が生魚なんて食べるわけない」と言っていたのは、いったい何時のことだろうか。

マグロの解体ショーが一段落したところで、ロビーには長いテーブルが用意され、来場者参加で長い長い、メガ寿司ロール作りが始まる。これまで寿司など巻いたことなどないアメリカ人たちが、手袋をして、寿司職人たちの指示に従って共同で巻き寿司を作る。自分たちで寿司ロール(巻き寿司)を作ることで、寿司への理解と親しみが増すことだろう。参加型イベントとしてよいアイディアだと思う。

1970年代後半からアメリカの第一次日本食ブームが起こったが、それは冷えてしまったのではなく、しっかりと浸透している。最近では「SUSHI」「TEMPURA」以外にも「EDAMAME」「UMAMI」なども英語になっている。しかし、アメリカ人に浸透している日本食材のブランドは、KIKKOMANだけだろう。まだまだ未開拓市場が広がっているのだが、食品メーカの皆さん、これを早い者勝ちと解釈するか、無理と考えるか、どちらだろうか。

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