アメリカ進出 成功の秘訣1Kabuki Japanese Restaurant Corporate Chef Masa Kurihara氏

| HOME
日本食材・日本酒のアメリカ進出
line

アメリカ進出 成功の秘訣 その1

レストラン成功の条件は、
サービス/ホスピタリティ、店の雰囲気、味。

Kabuki Japanese Restaurant
Corporate Chef Masa Kurihara氏

食文化の合衆国、アメリカ。
Kabuki Japanese Restaurantアメリカは大きいです。東海岸に上陸した人々は、西へ西へと移動しました。ものがないし、簡単に食べられる油っこい料理が主流になりました。

ニューヨークは、ヨーロッパの食文化を持った人々が来ますから、食文化が育っています。それは内陸部にはいるほど希薄になっていきます。西海岸は最近アジアから食文化が入ってきています。いろんな味が混ざりあっています。

アメリカは合衆国。いろんな国の民族が住んでいます。食文化も合衆国です。アメリカの料理とは、ハンバーガーとかそういうものだけでなく、ここにあるもの全てです。

アメリカにはテレビで有名になったスターのコックがいます。それに憧れて料理学校へ行く人が多くいます。彼らは知識とクリエイティブさ、それとマスメディアを上手く使えれば成功します。当たると大きい。時代のタイミングと本人の努力でしょう。

 成功の条件は、サービス/ホスピタリティ、店の雰囲気、味、この3つです。

店舗運営と人材育成が、多店舗展開成功の秘訣
KABUKIレストランの1号店は、パサディナ。今から15年前に開店しました。今後5年間に20店舗が目標です。

日本には日本食の料理人も多く、1から段階を追って修練していくことができますが、アメリカでそれをやっていたら間に合いません。アメリカは大きすぎます。宣伝してもなかなか人は集まらない。良い人材を見つけて、育てるのはたいへん難しいです。

出店はタイミングですから、人材の育成が追いつきません。短い時間にトレーニングする必要があります。短期間にある程度のレベルまで持って行く必要があるので、料理はなるべく簡単にできるように工夫し、教育します。ですからキッチンマネジャーはとても重要です。

チーズケーキファクトリーなどはすでに店舗運営と人材育成がシステム化されているので、多店舗展開が可能になっています。

日本料理を本格的にやった人は、多店舗展開ができないようです。職人技を突き詰めてしまうからです。経営の頭のある人は、多店舗を経営できます。

年に1回メニューを見直しています。9店舗全て同じメニューで価格も同じ。新鮮な食材を使っていると、客は倍に増えます。

メニューは、若い人が認めないものは一切ダメです。年寄りが支持しても仕方がない。30代に受けるものを開発していくことが必要です。

儲かる日本食レストラン
食文化は動いています。他民族の料理と融和していくのが、日本料理の行く道でしょう。

アメリカ人はスシに代表されるような新しいものが好きです。でも、慣れないとダメです。多くの人に受け入れられる必要があります。日本食レストランへの需要はあります。韓国人たちは、儲かるのが分かっているから日本食レストランを多く経営しています。

絶えず美味しいものを出していれば、客は増えていきます。不味ければ人は行きません。美味しければ、場所が悪くてもわざわざ行きます。

アメリカのマーケットに合わせた商売が成功には必須
日本とは商売の方法が違います。マーケットも異なります。マーケティングの方法も違ってきます。出店の場所と店のサイズと客に認知させる時間、これを考えてターゲットを決めていきます。それによって単価も決まります。周囲5〜10マイルの人々を取り込み、店を維持し、味に慣れさせていく必要があります。美味しいものへの需要はあります。けれど、法外の値段はダメです。日本食の職人は、1人だけ。複数人日本から連れてきては、それだけで店の単価は上がってしまいます。

日本酒は日本国内で売れない原因を理解すること
日本酒は売れ始めています。けれど日本食レストランにおんぶにだっこの状態。もっとマーケティングを考える必要があるでしょう。市場は日本の20倍あります。マーケティングの費用は、40倍ぐらいかかるのではないでしょうか。

日本酒が日本で売れなくなっているには、理由があるはずです。それを理解しないとアメリカに出てきても成功は難しいでしょう。
今の日本酒は単価が高すぎます。庶民に受けないとダメです。底辺から広げるためには、価格も安くしなくてはなりません。

 

line

Masa Kurihara氏
Kabuki Japanese Restaurant Corporate Chef。帝国ホテル時代に、総料理長の村上氏に直訴してワシントンDCの日本国大使館の料理人として渡米。その後、在アメリカの日本料理店などで修行した後、米系のケータリング会社へ。3年前から現職。

Kabuki Japanese Restaurant
パサディナ、バーバンク、ハリウッドなどに9店舗。オーナは韓国系アメリカ人。手頃な値段で楽しめる日本食レストランとしてアメリカ人に人気で、店舗数を増やしている。今年はアリゾナ州にも拡大。

<<アメリカ進出成功の秘訣 もくじへ戻る

line
(C)2010 JCONNECTION INC.All rights reserved
Powered by Com Studio