Western foodservice & Hospitality Expo 2007 MeSay

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日本食材・日本酒のアメリカ進出
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Western foodservice & Hospitality Expo 2007

会場入り口
会場は、ロサンゼルスコンベンションセンターのサウスホール。
キッチンスタジアム
ホットスポットと名づけられたキッチンスタジアムでは、シェフたちによるメニューの紹介と試食が行われていた。
会場内部
会場内部。床に絨毯を敷いているので、足の疲れも少ない。
オーテック
回転寿しのコンベアは、アメリカでもすっかりおなじみになった。
Zoujirushi
象印では、拡大するコーヒーと茶の市場に焦点を合わせ、電気ポットを新商品として発表。

Western foodservice & Hospitality Expo 2007が、8月18〜20日、ロサンゼルスコンベンションセンターで開催された。

レストランやホテルなど、飲食&ホスピタリティ・ビジネスに関わるプロフェッショナルたちを対象にしたトレードショウである。スポンサーは、カリフォルニアレストラン協会(California Restaurant Association)。100年以上の歴史を持つ団体で、州内22,000以上のフードサービス団体・企業が加盟している。

今回のキャッチコピーは、「Food is only half the story.」日本語にすると「食べ物は筋書きの半分でしかない」とでもなるだろうか。

印象として、よりマネジメント向けになっていると感じた。有名シェフによるキッチンスタジアムや新しい食材の紹介もあるものの、試食が目当てで来た人にとっては、肩すかしを食わされた感があるだろう。そのためか、オーブンのデモンストレーションで焼き上がったパンに人が群がり、デモンストレーターが「うちは、パンじゃなくて、オーブンなんだ!」と叫ぶ一幕もあった。

厨房用品の中では、オーテックの寿司メーカーと回転寿司コンベアは、相変わらず人気だ。シャリ玉メーカーの改良版が出ており、より整った形のシャリが作れるようになっている。ロール寿司メーカーとカッターも活躍していたが、もう少しきれいにできないものかと考えてしまった。おそらく、機械で寿司を握るという前提では、そういう細かいことを追求する段階ではまだないのだろう。

そのほか、厨房用品、レストラン家具などが昨年より増えているが、特に人気を集めているブースは見あたらない。

食材では、昨年目立った大豆を使った代用食品は姿を消し、一般の食品に大豆が入っていることを謳う食品が増えていた。健康志向は相変わらずで、トランス・ファットゼロ、ヘルシー、ナチュラル、オーガニック、ローカロリーが大きく謳われていた。

今回、目立ったのがコーヒーとその関連商品の多さ。一社でコーヒー豆からコーヒーメーカー、ウォーマー、消耗品まで揃う。スターバックスとマクドナルドのグルメコーヒー戦争に、他社も参戦して、コーヒー市場はますますホットになりそうだ。

コーヒーと供に拡大してきているのが茶の市場。新商品として電気ポットと保温ポットを展示していた象印の担当者によると、ここ5年間で市場規模が倍に広がるデータが出ているのだという。

スターバックスのグリーンティー・フラッペチーノはすでに有名だが、緑茶を新しいフレーバーとして取り入れている飲料メーカーも増えている、緑茶人気はしばらく続きそうだ。緑茶が身体に良いことが分かっていても、カフェインの含有量がコーヒーより多いことを気にするアメリカ人は多い。その層を狙ってか、茶の専門店がカフェインフリーのボトル緑茶を新しく発売していた。試飲したが、日本の緑茶よりもっと軽く、フルーツ香が強い。

日系企業の動きとしては、現在現地工場を建設中のマルコメ味噌が出展。試食した味噌ケーキも味噌づけチキンも味噌汁もおいしかったが、どうしても味噌=味噌汁の領域から抜け出していない印象を受ける。「豆腐は白くて四角い」というイメージから脱却しなくては豆腐が米系市場に入っていけなかった前例を考えても、思わぬ思考の変換が突破口を見つけそうである。

日本の印刷会社が、在ロサンゼルスの商社と組んで進出しているのには正直驚いた。話を聞くと割り箸、箸袋、紙ナプキン、ペーパートレーなどに和の模様を印刷して納品しているという。日本食レストランの増加に伴い、取引量が増えているため今回の出展となったようだ。

政府出展で目立ったのが、タイと韓国。タイはキッチンを用意し、タイ米の説明に余念がない。説明していたシェフは、タイでは有名な人だという。

韓国は、海水産物の企業を6社まとめて出展。日本語で「明太子」と大きく書かれたポスターを見つけていくと、韓国人青年が流ちょうな日本語で説明してくれた。日本には、すでに商品をだいぶ輸出しているらしいが、アメリカでも同様に販売したいとのこと。アメリカの日系市場は狭いし、白い炊きたて御飯に明太子を乗せて喜ぶ人は少ない。この企業も、マーケティングが今後の課題だろう。韓国政府はこの6社の他に120社のデータが掲載された輸出用シーフードのカタログとDVDを配布しており、かなり本気で海産物の輸出拡大を狙っている模様だ。しかしアメリカ輸出に必要な工場のHACCP対応ができている企業が約1割しかなく、これからだと思われる。

サイトを調べていて興味深かったのが、出展者向けにいかにコンベンション参加で結果を出すか、というノウハウ教材が売られていたことだ。Trade Show Successと名付けられたこの教材は、前準備、当日の戦略、終了後と3部構成でDVDが各3枚ずつ合計9枚。3部合わせて495ドルだが今回の出展者には275ドルで提供とある。発表会的な要素が近い日本と異なり、その場で具体的な商談になるアメリカのコンベンションならでは、といえそうだ。

今回の韓国企業も同様だったが、日本の企業でいきなりアメリカのコンベンションに参加する企業がある。しかし、アメリカのコンベンションは、日本の展示会とは根本的な目的が異なる。自ら参加する前に一度、今回の様なコンベンションを訪れ、しっかり準備をしてから参加することをお勧めする。

Western foodservice & Hospitality Expo
California Restaurant Association

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