サケ・フェスティバル・イン・ロサンゼルス MeSay

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日本食材・日本酒のアメリカ進出
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Sake Festival in Los Angeles Vol.2

sake book
出展された348ブランドの日本酒を集めた242ページのガイドブック。イベント終了後も本が欲しいという問い合わせがあるという。
Shochikubai
TAKARA SAKE USA INC.のバークレー醸造の松竹梅 生々。火入れをしていないために1週間しか持たない。小売りの予定はない。
Ippin
吉久保酒造 ROCK IPPIN:ライムを一絞りするとパッと味が変わる。アルコール度が高いブレンドのために可能になった1本だそうだ。これも新しい日本酒の飲み方だろう。
Okunomatsu
奥の松 全米吟醸:今までの酒造りでは、吟醸酒には香りを引き立て酒質のバランスを取るために、無味無臭の醸造アルコールを添加していたが、奥の松純米酒を蒸留した米 100 % の醸造アルコールを原材料にした、すべて米を原料とした吟醸酒。このコンセプト、健康フリークのアメリカ人には受けそうである。

当初の予想を大きく超え、約2000名が集まったSake Festival in Los Angeles。会場が混んでいたにもかかわらず、来場者の楽しそうな笑顔が印象的だった。数年前まではSake(日本酒)というと、火傷しそうなぐらいの熱燗で出すのが定番だったが、大吟醸や吟醸酒が供給されるようになって、冷酒で飲むことが増えてきている。とは言っても多くのアメリカ人にとっては、Sakeはまだミステリアスなアルコール飲料。現在どのような日本酒が好まれているのだろうか。会場で数社に聞いてみた。

都市部では、にごり酒、吟醸酒、冷酒がトレンド
まず、日本でもおなじみの月桂冠。「リカー好きは熱燗を好み、ワイン好きはフルーティな大吟醸や吟醸酒を好む傾向があります。酒の爽やかさやバラエティは、ワインよりも分かりやすいようです。日本食レストランの他、シーフードレストランや寿司がアペタイザーで出る洋食レストランで日本酒が出されています。また、にごり酒も人気で、ソフトリカーライセンスしかないバーで、クランベリージュース+にごり酒で、ピンクの酒カクテルとしてサーブされていたりします」。Mr. Satoru Ito (Sidney Frank Inporting Co., Inc. Gekkeikan Sales Maneger)

次に、松竹梅の宝酒造。ここは、アメリカに製造拠点を持ち、日本酒初心者向けにアルコール度数の低いフレーバ酒を出してもいる。
「 にごり酒が人気です。甘さがリッチな旨さに感じられるようです。寿司を食べながら平気で甘い酒を召し上がっています。田舎へ行くと今でも9割は熱燗。都会では冷酒との割合が5:5ぐらいです。ボトルは300mlもしくは720mlが主流。磨りガラスのボトルが珍しくて、家へ持ち帰って一輪挿しに使うという話も聞いています。また、オーガニック酒が伸びてきています」。(TAKARA SAKE USA INC.)

複数の酒造メーカーを扱う商社に聞くと、「人気は、300mlもしくは720mlのボトルの純米大吟醸です。これまで熱燗で飲んでいた人も、冷酒に変わってきています」。Mr. Keisuke Kyuba (JFC International Inc.)

当日の会場には、日本から来米した蔵元が複数見受けられた。彼らの共通は若くて行動力があること。どんどん日本から海外に出かけて、地酒を広めていく原動力となっているようだ。

消費量はダントツでロサンゼルス
アメリカで日本酒ブームとはいうものの、良質の日本酒が出回っているのは、都市部のみ。内陸部に行くと美味しい日本酒はなかなか手に入らないという。都市部でもニューヨークやラスベガスは高いものは売れるが、「消費量としては圧倒的にロサンゼルス」だという(TAKARA SAKE USA INC.)。それは、日本酒がまだ日本食、特に寿司と共に動いているからだろう。
アメリカ人たちが寿司を自分たちなりにどんどんアレンジしていっているように、Sakeの飲み方も寿司から独立して、料理との組み合わせをアメリカ人たちが工夫できるようにまで持って行ければ、その後は急速に拡大していくのではないかと思う。

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