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日本食材・日本酒のアメリカ進出
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The World Tea Expo
2008/5/30-6 /1 Mandalay Bau Convention Center (Las Vegas)

World Tea Expo今年で3回目、名称変更前から通算して6回目になるワールド・ティー・エキスポがラスベガスのマンダレイ・ベイ・コンベンションセンターで開催された。
ワールド・ティー・エキスポ(The World Tea Expo)は、2003年3月にTake Me 2 Tea Expoとしてスタート。今年は出展企業が300社以上、来場者数4200名と予想されている。
会場で話を聞いた日本からの出展企業およびアメリカ法人の日系企業は、14社。総出展社数に占める割合が、これまで見てきたアメリカのコンベンションの中では一番大きいのではないかと思われる(日本政府関係・日系企業主催のものをのぞく)。来場者は、これからティー・ショップを始めようという人々、現在の店の商品にティーを加えていきたいショップのオーナーなどが多い。

エキスポ事務局からの資料によると、
米国内の茶の市場(飲料と非飲料の合計)は2010年には10ビリオンドル(100億ドル 約1兆0500億円)にまで成長すると予想されている。
過去20年間に茶の輸入量は25%以上増加しており、その中でも緑茶は118%の伸びを示している。
2007年にアメリカ人たちが消費したお茶は25億ガロン(94.5億リットル)。82%が紅茶(Black tea)、17%が緑茶、他がウーロン茶やホワイトティーとなっている。
缶入り、ペットボトル入りのお茶の消費は、2007年1年間で20%と業界全体を押し上げている。
調査の結果、消費者の好みは、オーガニック&フルーツフレーバーとのこと。

出展企業

サントリーこの5月からサンフランシスコ・ベイエリアで新発売された、サントリーの「伊右衛門」のアメリカバージョン「IYEMON CHA Original Green Tea」「IYEMON CHA Rosted Green Tea」が出展されていた。プラスティック・ボトルではなくガラス瓶入り。リサイクルなど環境面を考慮したものと思われるが、361ml入りで瓶の重さが約360g。これを日本から瓶ごと輸入している。お茶の抽出および充填技術がアメリカでは再現できないからだそうだ。味は、アメリカ向けに多少変えているということで、味わいが深いのに渋みもおさえ、あっさりしている。ほうじ茶の香りもいい。この味とほっそりとした瓶の形やラベルのデザインなどに、日本の繊細さを感じる。

サントリーに一歩先駆けて、アメリカ市場を着々と広げているITO EN (North America) Inc.(伊藤園)だが、こちらも製品はボトルおよび缶入りの状態での輸入。その理由については、製造技術の詳細にふれるとかで断られてしまったが、日本ではごく当たり前で衛生上も法的にも問題のない事が、アメリカの規準に抵触して実行不可能な場合がある。いずれは一般向け商品はアメリカで製造し、高級品のみ日本からの輸入となるのではないだろうか。

あいや大手2社が、RTD(Ready-to-Drink 缶入りやペットボトル入りのお茶)なのに対し、商品を抹茶に絞っているのがAIYA Co. LtdとAOI TEA Company。愛知県西尾市に本拠を置く株式会社あいやは、抹茶のトップメーカーであり、すでにアメリカ以外にオーストリアにも現地法人を持ち、世界各地で抹茶を販売している。アメリカでも抹茶は、すでに菓子や料理の素材としてや、グリーンティー・ラテなど飲料にも多く使われている。AIYAの資料によると、1gあたりに含まれる抗酸化物質の効力は、薬膳に使われるクコの実が303なのに対して、抹茶は1384と桁外れの数値を示している。AIYA、AOI共に、オーガニックおよびユダヤ教のコーシャーの認定を取得しており、安価な中国産とは一線を画している。オーガニック&ヘルシーのトレンドもあり、今後ますます市場は拡大していくだろう。

杉本製茶今回のエキスポでは、25のカテゴリー別にワールド・ティー・チャンピョンシップが開催されていた。グリーンティー部門のブレンド/フレーバーティーのカテゴリーで優勝したのが、静岡茶のSUGIMOTO U.S.A. Inc.(杉本製茶株式会社)の玄米茶。シアトルに米国法人を置き、高級食品チェーン店などに販路を開拓中だという。

多くの日本・日系企業の商品が緑茶であるのに対して、フレーバリーティーを中心とした「世界のお茶」を商品に出展していた企業が、LUPICIA Inc.(株式会社ルピシア)。日本でもおしゃれなお茶専門店を展開している企業だ。日本国外では既に、台湾に4店舗、韓国に2店舗、オーストラリア1店舗、アメリカ(ハワイを含む)6店舗のショップを経営している。直接アメリカの消費者と接点がある企業なので、消費者の傾向をチーフ・オペレーティング・オフィサーのOnogi氏に聞いた。
それによると、アメリカの購入者男女比のは女性6:男性4。男性はビジネスマンが多い。日本では女性購入者が95%(中心が20代後半〜40代)を占めている。現在は日米では大きく異なっているが、お茶の購入者が増えるに従って、日本の割合に近づいていくだろうと予測している。お茶のビギナーはフレーバリーティーのティーパック。その後ルースリーフティー(ティーパック状になっていない茶葉)へ、ノン・フレーバリーティーへと移行していく傾向があるということだった。日本で展開しているようなサロン付きのティーショップをアメリカでも展開してもらえたら、個人的に非常にうれしい。

不双産業お茶の関連商品として、人気を集めていたのがテトラ形ティーバッグを作る自動ティーバッグ包装機を出展していた不双産業株式会社。5年前からアメリカに機械を納入し始め、現在では40台以上納入しているという。ブースには来場者と出展社がひっきりなしに訪れ、説明を聞いていた。

今回のエキスポのプレミアムスポンサーとしてITO EN (North America) Inc.ゴールドスポンサーとしてAIYA Co. Ltdが名を連ねていた。また、Den's Tea Inc.(白形傳四郎商店)では、プレジデントでもあり緑茶インストラクターのDen Shirakata氏による「Forcused Tasting」を開催していたが、セミナーは人気で早々に売り切れとなっていた。

韓国ティーセレモニー特別イベントエリアでは、日本の茶道(裏千家)、韓国と中国のティー・セレモニーが公開されていた。立ち見も出ている会場では、点前が行われている間に雑談をする人もおらず、みな熱心に舞台を見入っており、その関心度の高さと熱心さは印象的だった。

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