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日本食材・日本酒のアメリカ進出
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Natural Products Expo West / Supply Expo 2008

2008年3月13日〜16日にアナハイムコンベンションセンターで、第28回ナチュラル・プロダクツ・エキスポ・ウエスト/サプライ・エキスポ2008が開催された。主催者発表によると、出展社数3,392社、来場者数が昨年より11%増の52000名。

出展していた日本企業を中心に取材した。

YakultYakult U.S.A. inc.:ヤクルトはすでに日本国外30カ国以上に商品を販売しているが、アメリカ市場への参入を本格化させたのはごく最近のことだ。展示会場で、バイスプレジデントのSatoi氏とセールスマネジャーのTonegawa氏に話を伺った。

アメリカ市場への参入は、1999年より開始し2002年まではアジア系市場中心に展開。ロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨークを固め、2004年からはメキシコで25年間売ってきた経験を背景にヒスパニック市場に参入。2007年より現地PRマネージャーを採用し本格的にアメリカのメイン市場に参入し始めているという。

昨年10月からはTVコマーシャルも始まり、ロサンゼルスマラソンなどのイベントでの配布を始めている。スーパーマーケットは、米系大手のラルフス、アルバートソンズ、ブリストルファームズなどに、すでに流通させている。

ヤクルトの大きな特徴は、その流通方法だろう。大手スーパーとは直接取引。週に1回は店を訪問し、商品の日付を確認。店からのフィードバックをもらう。また、週末には店頭デモンストレーションをしているという。今回のエキスポでは、テキサスなどからも引き合いがあったが、店頭の商品管理ができないために、販売網を遠方までは伸ばせないという。2008年中に南北カリフォルニア州の販売網を整備し、その後内陸部に展開予定。

もう一つの大きな特徴が、「プロバイオティクス」の認知教育に力を入れていること。ハーバード・メディカル・スクールのドクター・アレン・ウォルカーとともに、その重要性を啓蒙している。ヤクルトが70年前から始めていた「プロバイオティクス」は、アメリカでは最近まであまり知られていなかったが、最近はブームになりつつある。主催者が発表した新商品のトレンドのなかにも、プロバイオティクスの名前があげられている。

ITO ENITO EN (North America) Inc.:以前から何回か書いている緑茶のITO ENだが、今回はシニアマネジャーの佐藤氏に話を伺った。

ITO ENは、昨年頃より西海岸にも精力的に展開し始めている。コスコやウォルマートなど、ここ南カリフォルニアの大手チェーンスーパーのっほとんどで、商品を見ることができる。

伊藤園は米国法人ITO EN (North America) Inc.を2001年に設立。ヨーロッパ市場も視野に入れ、戦略的に本社およびフラッグシップ店をニューヨークに置いている。翌2002年よりフルーツテイストの甘味無添加ボトル緑茶TEAS' TEAを発売。現在は日本でもよく知られた「お〜い、お茶」を市場に出しているが、シェアとしては、フルーツフレーバーの方がまだ遙かに多いという。

アメリカ法人設立前の市場調査により、ティーパックの市場がすでにあることは把握していたが、あえてティーパック市場には参入せず、ボトル緑茶にしぼっているそうだ。アメリカでは緑茶サプリメントが増えてきているが、日本側のWebサイトによると、グループ会社としてフロリダにサプリメントの製造販売を行う関連会社Mason Distributors, Inc.がある。

アメリカでは、Go Green!と環境に配慮する活動が盛んになっているが、これが緑茶のGreenと重なることと、日本で環境対策の実績があることを背景に、ブランド構築を急いでいる様に見うけられる。日本の大手飲料メーカーもアメリカ市場を狙っているため、アメリカの緑茶市場はさらに拡大しそうな気配だ。

HouseFoodsHouse Foods America Coproration:日本ではハウスといえばカレーで有名だが、アメリカでは豆腐でよく知られている。今回は、セールスマネジャーのHorikawa氏に話を伺った。

ハウスは、カレー専門レストランも展開しているが、今回はナチュラル・プロダクツエキスポということで、豆腐関連商品のみでの出展した。2006年にニュージャージーに豆腐工場が完成し、全米への商品供給が可能になっている。現在の人気商品は、「豆腐しらたき」。女性誌などにダイエット食品として頻繁に取り上げられ、絶好調の売り上げだという。この商品は、しらたきと豆腐を一緒にしたもので麺になっている。幅広のものからエンジェルヘアーまで、3種類。炭水化物がパスタの1/20で、糖尿病患者にとっては、パスタの代用食品になっている。ベジタリアンの間では「マジック・ヌードル」と呼ばれているそうだ。

Morinaga Nutritional Foods, Inc.:豆腐をアメリカに広めた男で有名な雲田氏が設立したMori-Nuだが、南カリフォルニアなど日本食材が手に入りやすい市場では他社の方が勝っている感がある。もっともMori-Nu豆腐の強みは、常温で長期保存ができること。日本食材が手に入りにくい地域では、貴重な日本食材だ。アメリカ人市場への取り組みにも歴史があり、豆腐になじみがない人でも食べやすいように味付け済みの豆腐を数多く商品化しているが、これが結構おいしい。

展示会場でテクニカル・マネジャーの Yanagida氏に話を伺った。
Mori-Nuは4年前から、工業用原料の豆腐を製造・提供している。豆乳が原料では、商品にTofuの名前は使えないが、この原料はいったん豆腐にした後、再び液状にしているためTOFU●●という名前が使用可能になる。アメリカでTOFUは、健康食品として広く知られており、TOFUバーガー・ミート、TOFUブレッド、TOFUパスタ、TOFUジェラートなど健康志向の波に乗って用途は伸びているという。

SOYJOYそのほかの日系企業としては、本格的な高級緑茶&抹茶でアメリカ人市場に参入しようとしている愛知県の葵製茶、アメリカ人市場を着実につかんでいそうな日本香堂、シルバースポンサーになっていた大塚製薬のSOYJOY、公式カタログの裏表紙を飾った協和発酵などが目を引いた。

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